子犬の社会化期とは 最近、人見知りや犬見知りをしたり、「キレる」犬が増えているようです。なぜこのような犬が?実はこの原因を探っていくと、その大半は「ある問題」によって引き起こされています。それが犬の「社会化期」なのです。
「社会化期」とは、子犬が飼い主や仲間、さらに外部の人間や犬などに、なついて行く過程のことを言います。この時期が最も大切な時期であり、子犬の生涯を決めるほど重要な時期なのです。
子犬の成長過程は、次の段階のように呼ばれています。
1. 新生時期 0〜2週
2. 移行期 2〜3週
3.
社会化期 3〜12週 4. 少年期 4ヶ月〜1年
一般的に国内における購入時期は生後2ヶ月位がほとんどであり、社会化期の最中に購入するケースが多いはずです。
本来、この時期に親犬や兄弟と遊んだり、喧嘩したりしながら自然に学び、また飼い主であるリーダーから学ぶことで、成犬になってから他の犬や人間と上手に付き合っていける能力を育成することができるのです。しかしながら、この大切な時期に早期に親犬から引き離されたり、人間との接触のない子犬は良きパートナーになる可能性が薄くなり
、「問題行動」をとる可能性が高くなります。
例えば・・・
1. 幼い時から外で飼われた犬には、噛み付く、ムダ吠えなどが多い。
2. 遊んでもらったり、散歩したりなど人間との接触が不十分な場合、飼い主や仲間から孤立し非社会的になってしまう。
3. 過保護に育てた場合は、依存心の強い子になり社会に適合できず情緒不安定になる。また自分を人間と思い込み社会化が上手くされない性格になり、他の犬に攻撃的になったり、極端に物怖じしたり、性的にも不能になることもある。これは、
3ヶ月齢までの大切な
社会化期で決ってしまいます。この社会化期に,子犬は親犬や飼い主から様々な遊びや刺激、触れ合いを通じて群れの中のルールや社会ルールを学習して行きます。
ですから、対人・対犬・音など、いろいろなことを経験させてあげる(学ぶ)ことが大切です。子犬のうちに色々な環境に慣らし、他の人や犬と仲良くできるように社会化をしてあげることが飼い主様の責任でもあるわけですね。
この社会化期段階の重要性から考えると、ペットショップの子犬の扱いは良いものとは言えないかもしれません。
欧米で陳列販売を法規制で禁止し、かつ大半が90日齢経過後の販売になっているのは、感染症の防止と社会化期の重要性からです。一日も早く日本もこうなって欲しいものです。
上記のような観点から、当店でも子犬は、生後90日以降でお引渡しすることにしました。the Beach Dogはお引渡しまでの90日間に、子犬のため、お客様のために出来るだけたくさんの社会化期トレーニングを行うことにしています。
ここからはさらに詳しく社会化期について解説していきます 『社会化』の重要性 先ほど述べたように、
生後2ヶ月になった子犬は、社会化期という犬生で最も大切な時期に入ります。しかし、
多くの子犬が狭い檻に入れられて、兄弟や同世代の仲間と接する機会もないまま人間の群に入れられ、群の中の少人数(最悪の場合はたった一人)だけと生活することで、世の中について何も教えてもらえないまま最も重要な時期を終えてしまいます。 その結果、生後7ヶ月を過ぎたころから「吠えるようになった」「散歩で引っ張るようになった」「言うことを聞かなくなった」「噛み付くようになった」などの問題行動を起こすようになるのです。 『問題行動』について 上記のような行動を犬の問題行動と呼ぶことが多いのですが、実際には
「飼主の」問題行動であることがほとんどです。なぜなら、飼主さんがそうしないように教えなかった、もしくは、無意識のうちにそうするように教えてしまったからです。つまり
怠慢という人間の問題行動の結果としての犬の問題行動なのです。
ですから、飼主さんはその代償を払わざるを得ません。何かにつけて吠え立てる犬と同居し、疲れるほどの散歩をし、近所から苦情をもらい、食事を出すだけの召使になります。すでに「飼主」とは程遠い立場になってしまうのです。
これを「犬の」問題行動と呼んで責任を回避するのではなく、「犬を」更正させるために人間が召使ではなく飼主になるために努力する必要があります。
『社会化』とは? そもそも、『社会化』とは一体どんなことなのでしょうか?
それは、世の中について犬に知ってもらうということです。問題行動は、危険を回避する警戒行動です。知らないものが近寄ってきて怖いから、吠えたり噛み付いたりして危険物を遠ざけようとしているのです。
でも、人間や犬や自動車や運送屋さんや呼び鈴が攻撃してくることは滅多にありません。なぜ怖いのでしょうか?それは、怖くないことを知らないからです。知らないのですから攻撃してこないと信じることはできません。
つまり、
知ってさえいれば怖くないと信じられるので、これらの問題行動は起こらないのです。
世の中って? 外国旅行をしたことのない人が「外国って怖い所」と心のどこかで思っていて、外国人を「怪しい人」という目で見てしまうことが多いように、犬にとって玄関の外である世の中は外国で、世の中を通る人間や自動車は怪しい外の国の人です。
外国について正しい知識を持って十分に注意して過ごせば楽しく外国旅行ができるように、玄関の外について知れば怖いところでも怪しい相手でもなくなるのです。
人間は本を読んだり経験者から話を聞いたりして知識を持ってから経験するのですが、犬は経験することで知識を持ちます。ですから、世の中について正しく知ってもらうためには、たくさん経験してもらう必要があるのです。
では、実際に犬にとっての「世の中」とは、日本語ではどう表されるのでしょうか?
世の中(推測)について 犬として知っておくと良いことがある「世の中」は次の5つです。
1.世の中には、家族以外にも人間という生き物がたくさんいて、いつどんな動きをするのかわからないけれど、自分の縄張りに侵入してきたり、いきなり手を挙げて近づいてきたりしても、多くの場合は攻撃ではなく、人間の友好的な行動である。
2.世の中には自分以外にも犬という生き物がいて、犬が連れている人間に出くわすと、多くの場合は自分が連れている人間も立ち止まる。立ち止まって人間が吠え合っている(話している)間は、相手の臭いをひとしきり嗅いだ後はただ座ってさえいれば、人間はむやみに褒めちぎる。
3.人間を連れて外出するときは、人間より前に出すぎると苦しいし、人間が止まってしまうので、人間の横を歩くようにすると人間はむやみに褒めちぎる。
4.世の中にはブーという音を出して走る大きな物(車やバイク)があって、それが自分の縄張りの前にやってきたとしても、威嚇しなくてもすぐに立ち去ってしまうし、もし縄張りの前で止まって人間が出てきたとしても、威嚇しなくてもいずれ立ち去ってしまう。
5.自分が吠えたり噛み付いたりしようとしたり、または実際にしたりしても、人間は自分の言うことを聞かない。
この5つを、教えるのではなく、ただ知ってもらうのです。
当店では、以上5つの世の中を犬に体験させてからお引渡しをするようにしています。